ひぐみコミハ  ブログ

東汲沢小学校コミュニティハウスは、公益社団法人とつか区民活動支援協会が運営しております。

割り込み御免の自主事業報告

タイトルを見ていただければお分かりの通り、今回のブログは「FESの残像」をお休みして、自主事業の実施報告を「割り込み」レポート。何故にこのタイミングなのかと言えば、内容が「スポーツ吹矢」の体験教室だから。3月26日の研修室2にスタンバイしたのは、前回の記事にも登場した「マヤラン会」の方々です。

この企画が実現することとなったのは、FESの体験コーナーが好評だったからで、入念な打ち合わせを経ての初開催でした。実施中は出入り自由という今までにないスタイルを取り入れ、時間に縛られない「ストレスフリー」の状態だったこともあり、参加した人たちもスポーツ吹矢を心ゆくまで楽しめたようです。f:id:higumicomihakun:20190421115150j:plain

実をいうと子どもたちが集まるのは予想していたんですが、来場した人たちの顔ぶれを見ると一般の方々も意外に多く、これは主催したコミュニティハウスにとって嬉しい誤算。夢中で的を狙う皆さんの真剣な様子は、次回に向けての明るい材料になりました。

FESの残像(その8・人気爆発!体験企画)

人が行動を起こす時の要因は大きく分けて2通り。自らの意志に基づく「能動的」なケースと、他者に促される「受動的」なパターンです。様々な体験の場が設けられた「ひぐみコミハFES」では、これらに当てはまるコーナーも企画されて大勢の人たちで賑わいました。いよいよ佳境に入った「FESの残像」第8弾は、そんな対極ともいえる2つの場面をレポートします。

小さなお子さんや親子連れに大人気だったのは「能動的」な企画。大きなテーブルの上に色々な材料を用意し、図工室の一角を使った「工作コーナー」では、サンプルを見ながらの創作に没頭したり、自分がイメージする作品を生み出したり、思い思いの作業に興じる姿が見られました。「ものづくり」というのは楽しいものですね。f:id:higumicomihakun:20190413170018j:plain

一方、こちらは指導者が存在する「受動的」な企画となった「スポーツ吹矢」の体験コーナー。訪れた人たちに笑顔で対応しているのは「マヤラン会」の皆さんです。参加者たちは初めて触る吹矢に興味津々の様子でしたが、的を狙って矢を吹き始めると会場全体が歓声に包まれ、時間が経つのも忘れて夢中になっているようでした。f:id:higumicomihakun:20190413170028j:plain

きっかけに「能動的」と「受動的」の違いはあったとしても、周りが全く気にならなくなるほど集中できるということは、その行為が自分自身の志向性にピタリと一致している証拠。別々の場所に設置された体験コーナーが、来場者の笑顔でそれを証明してくれました。

FESの残像(その7・極める道は和の精神)

「道」は色々なことを表す深い意味を持った漢字ですが、その中には特定の分野を追求する行為なども含まれます。7回目となった「FESの残像」がお送りするのは、日本における「道」を感じさせてくれる2つの団体。今回は芸術の域にまで高められた「和の精神」を味わってみてください。

最初にご紹介するのは第3弾でも登場した市川先生が、華道と同じく指導に携わっている「創美流・茶道」。昔の戦国武将も愛した「わび・さび」の世界は、2018年のフェスティバル会場でも再現され、和室に設けた体験コーナーを訪れた児童たちも、心地良い緊張感に触れることが出来たようです。f:id:higumicomihakun:20190406134320j:plain

そして、茶道や華道と並ぶ日本の伝統文化と言えば、手の一部と化した筆の先に全神経を集中させ、漆黒の墨で流れるように文字をしたためる「書道」。フェスティバルの体験コーナーで対応に当たっていたのは、鈴木帯泉先生を中心に活動する「帯泉会」の皆さんでした。写真は会場での一コマです。f:id:higumicomihakun:20190406134330j:plain

鍛え抜いた肉体を使って激しく動き回る「武道」は、高齢者や小さな子どもには敷居の高い「道」ですが、心を研ぎ澄ますことが重要な「茶道」や「書道」は、年齢や性別に一切関係なく誰もが体感できる「道」。「百里の道も一歩から」ということわざがありますが、どんな道も興味を持つことがスタートラインになるんですね。

FESの残像(その6・伝統芸能で時空の旅)

音を楽しむと書いて「音楽(おんがく)」と読みますが、その歴史は今に至る人の暮らしと歩みを共にしています。例え洋の東西は違っていたとしても、奏でる楽器の音に合わせて歌うことは、すべての民族が後世に伝えてきた文化。「FESの残像」第6回、図工室の最後を飾るのは、そんな伝統音楽の世界です。

まずは日本が誇る「詩吟」で楽しませてくれた「はまゆう吟詠会」のご紹介。詩吟は「詩に節をつけて歌う」という我が国独自の伝統芸能で、お腹の底から発声するので健康維持にも効果的だそうです。この日も張りのある力強い声が図工室一杯に響き渡っていました。f:id:higumicomihakun:20190323164406j:plain

人の発する「声」をメインに据えた詩吟に対し、こちらは素朴な音色が魅力の「民族楽器」が主役。サークル名も爽やかな「森の風人」というこの方々は、アンデス民謡やフォルクローレでもおなじみの「ケーナ」と、ギターや太鼓による深みのある演奏を聞かせてくれました。f:id:higumicomihakun:20190323164417j:plain

聞いたことがなくても、どこか懐かしい伝統音楽。時空を超えて伝承されてきたということは、それだけの価値があるからに違いありません。「はまゆう吟詠会」と「森の風人」の皆さんは、その使命を帯びた「メッセンジャー」なのかも。

FESの残像(その5・心を打つ2色の声)

こんにちは。少し間隔が空いてしまいましたが、お待ちかねの「FESの残像」、5回目をやっとお届けできます。前回ご紹介した華麗なフラダンスのパフォーマンスを向こうに回し、今回お送りするのは素晴らしい「歌声」を聞かせてくれた方々です。 

こちらは当館の登録団体で「ゴンジリーズ」の皆さん。所属メンバーは全員が女性というコーラスのサークルで、活動日にはピアノの音色と透き通った声が館内に響きます。その美しいハーモニーはFESの会場でも聞いている人たちを虜にしていました。f:id:higumicomihakun:20190226134056j:plain

そしてさらにこの日はもう1グループ、小学校の生徒さんも参加してくれました。ズラリと並んだ児童たちは「東汲沢小学校特別合唱クラブ」の皆さん。文字通りの「特別参加」は来館者の心を揺さぶり、広い図工室に「感動の嵐」を巻き起こしました。f:id:higumicomihakun:20190226134107j:plain

ところで、皆さんはお気付きでしょうか?2枚の写真には時計が映り込んでいて、ゴンジリーズの方々が歌っていた時、針が指している時刻は12時10分頃。そして、小学生の時が12時35分頃です。

これは2つのコーラスイベントが連続して行われたことを示す証拠。パワフルで安定感のある大人たちの歌に、元気一杯でハツラツとした子どもたちの歌、図工室の午後は2色の声で彩られました。

FESの残像(その4・図工室に咲いた花)

前回の記事で予告した通り、「FESの残像」4回目は、図工室の内部をレポート。絵画や写真・生け花などの作品展示を「静的」とするならば、楽器の演奏や歌声・踊りなどは「動的」ということになりますが、FES当日の図工室にはこの「動的」な空間が広がっていました。

様々なプログラムが行われた図工室ですが、中でもその動きで観客を魅了していたのが、華麗な舞いを披露してくれたこの方々。見てお分かりの通り、これはフラダンスをこよなく愛する人たちで、サークルの名は「フラロケラニ」といいます。ハワイ語で「ロケ」はバラ、「ラニ」は天国という意味。つまり、皆さんは「天国のバラ」なんですね。f:id:higumicomihakun:20190220150052j:plain

今回のFESにはお子さんのチームも出演してくれました。大人たちのダンスも見とれるほどの美しさでしたが、小さな体で色々なメッセージを表現する子どもたちは、微笑ましさの上乗せ分だけ魅力も割り増しという感じ。通路で出番を待っている時は表情も少し緊張気味でしたが、ステージ後の集合写真ではポーズもバッチリ決まりました。f:id:higumicomihakun:20190220150245j:plain

すべての動作に意味があるフラダンス。図工室を彩った「フラロケラニ」という名の花に、そんなフラの奥深さを教えてもらった気がします。好評「フェスの残像」、第4弾はこれにて終了。次の回までしばしお待ちを!